小林 次郎

医療法人社団 藍蒼会
しもかど腎透析クリニック 院長

令和3年11月よりしもかど腎透析クリニックの院長に就任しました。小林次郎です。

日本社会の超高齢化に伴い、透析患者様の高齢化が確実に進んでいます。当クリニックにおいても糖尿病や心臓病など様々な基礎疾患を持ちながら透析導入される患者様が増えており、さらに、加齢による筋力・視力・聴力・自律神経の衰え(フレイル)、低栄養や物忘れなどによる日常生活の質の低下も問題となっています。

高齢患者様の透析治療では合併症やフレイルなどにより、透析中の血圧低下、透析後の倦怠感、嘔気、掻痒症やむずむず足などの症状が出現し安定した治療継続が困難となる場合があります。当クリニックではこれらの諸症状に対して、最新の確かな技術と知識・経験に基づいて、
①高度に清浄化された透析液を用い、
②低栄養・低血糖にならないように必要に応じて点滴を併用しながら、
③除水速度を可能な限り抑え、
④尿毒素などの除去方法や除去効率を調整して、
あたかも患者様の体形にフィットした服を仕立てるように、それぞれの患者の体調に最も適した透析条件を追求して”身体にやさしい透析治療”を実践しております。また、合併する基礎疾患、特に悪性腫瘍や脳・心臓疾患については早期発見・早期治療を目指して近隣病院との病診連携を強化して切れ目のない治療を行っております。

一方、高齢者で問題となっているフレイル、低栄養や物忘れなどに対しては、介護支援専門員(ケアマネージャー)、訪問看護や訪問介護、薬剤師など”地域の多職種との連携”により日常生活の質の低下を予防し、さらに維持・改善を図かれるように支援して参ります。

当クリニックは透析患者様とのふれあい・信頼関係を大切にし、安心・安全の身体にやさしい透析医療を通じて地域社会の皆様に少しでも貢献できるように努めて参ります。